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糖尿病の運動療法

糖尿病の三大治療方法のひとつ、運動療法についてご案内します。
運動不足は糖尿病の発症リスクを高めるため、運動療法は糖尿病の治療には不可欠です。特に、2型糖尿病は、食べ過ぎや運動不足など不規則な生活習慣の影響が大きいため、食事療法・運動療法が治療する上でとても重要になります。

また、運動量が足りていれば発症リスクが半減すると言われるくらい、糖尿病の予防にも運動療法の効果が高いとされています。運動療法は、糖尿病予備群、境界型糖尿病と呼ばれる人たちが、糖尿病を予防するためにも効果的です。意識して運動量を増やす工夫をしてみましょう!

しかし、合併症がある人は、自己流でむやみに運動するとかえって状態が悪化する場合もあります。主治医がいる場合はよく相談して、運動療法を進めていきましょう。



糖尿病の運動療法のポイント

運動の種類は、全身を使う有酸素運動を選びましょう!

糖尿病の運動療法ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなど、ひとりでできて、全身を使う運動を選びましょう。あまり酸素を吸い込まない瞬発的な動きの運動や短距離走ではなく、ゆっくりと酸素を吸い込みながら全身を使う運動をすると効果的です。
毎日のことなので、場所を選ばす、いつでもどこでもできて、自分が楽しくできる運動を選ぶといいですね。特に、ウォーキングは手軽に毎日できてオススメです。



1回の運動時間は「30分以上」が目安!

■有酸素運動で消費されるエネルギー源
運動開始
数分後:筋肉のグリコーゲン
5~10分後:血液中のブドウ糖 ⇒血糖値の下がり始め!
20分後以降:中性脂肪が分解 ⇒脂肪燃焼!
☆つまり、効果的な1回の運動時間は、30分以上が目安です!

運動開始は徐々にスピードを上げて(ウォームアップ)、終了時は徐々にスピードを下げ(クールダウン)ましょう。ウォーキングの場合は、1回15分~30分、1日1万歩を目安にしてもいいでしょう。
また、体力に自信がない人は、無理せず徐々に体を慣らしていき、体を痛めない程度に少しずつ運動時間を延ばしていきましょう。



キツ過ぎず、ラク過ぎず、楽しく長く継続することが大切!

糖尿病の運動療法「軽く汗ばみ、ラクに会話ができる程度」の有酸素運動を、「楽しく」「長く」続けるのがベストです。
息があがるような激しい運動は、続かず挫折につながります。場合によっては、足腰を痛めて運動できなくなってしまう可能性もあります。最初は、少し物足りないくらいから始め、徐々に増やしていくといいでしょう。
運動後に疲れが残ったり、ツライと感じるような場合は、少し量を減らしてみるといいですね。




食後1~2時間後の運動を、少なくても週2~3回以上!

食後1~2時間後、特に1時間後くらいから始めると効果的です。
食事の1時間後は血糖値が上がっている状態ですが、運動によって血糖値の上昇を抑えようとする急性効果が表れると言われています。

また、有酸素運動後は、血流がよくなって一時的に基礎代謝量がアップしますが、1週間で元に戻ってしまいます。一時的にでも基礎代謝量が上がっている状態のまま、運動効果を積み上げれば、基礎代謝量の底上げが期待できます。
したがって、少なくとも、週に2~3回の有酸素運動を、長期的に続けていくことが、糖尿病の根本的治療へとつながるのです。



糖尿病の運動療法で期待できる効果

糖尿病の運動療法で期待できる効果の一例をご紹介します。

・体内のブドウ糖・脂肪酸の消費が促進され、血糖値が下がる
・細胞のインスリン感受性が高まり、血糖コントロールが良好になる
・体重が減る
・血圧値が下がる
・脂肪が燃焼されやすい体質になる
・心肺機能が高まり、病気の予防・改善が見込める
・血行が良くなる
・体力がつき、日常生活が快適になることで、骨粗鬆症や老化予防にもなる
・ストレス解消など、気分転換になる
・体力がついて身体の動きが楽になり、日常生活が快適になる

糖尿病の運動療法で気をつけること

糖尿病の運動療法運動療法を開始する際は、医療機関で糖尿病の専門医による診察を受けましょう。血糖コントロール状態や合併症の有無と程度、年齢や生活状況などに応じた運動を指導してもらうことが大切です。

また、合併症がある場合は、症状の程度により、運動を避けた方がよいことがあります。運動療法が逆効果になる場合もあるからです。

例えば、網膜症や腎症などの合併症がある場合には運動によって症状が悪化する恐れがあります。網膜症の場合は、眼底出血や網膜剥離を起こす場合があり、腎症の場合は、腎臓の血管に負担がかかって腎症が悪化し、その悪化により高血圧、網膜症、心臓病の悪化、脳血管障害を起こす可能性もあります。また神経症の場合は、知覚が低下しているため、足の壊疽、不整脈・心不全、無自覚性低血糖などになる危険があり、糖尿病の人は、骨がもろくなっていることも多く(骨粗鬆症)、骨折や関節痛にも注意が必要です。肥満の人も、膝や腰に負担がかかるため、ある程度減量してから運動した方がいい場合があります。

なお、運動中に次のような症状が現れた場合は、すぐに運動を中止して主治医に相談しましょう。

・低血糖症状
・動悸、不整脈
・目のかすみ
・めまい
・胸痛、締めつけ
・関節の強い痛み
・気分が悪くなる






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