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「糖尿病」は自分には関係ないと考えている方もいると思いますが、糖尿病一歩手前の「糖尿病予備群」の方はかなり多くいると言われています。
糖尿病は一度かかってしまうと治りにくいと言われ、重症になると非常に怖い病気です。また、糖尿病という病気は、一見よく知られているように見えますが、イメージだけで捉えていて、病気の仕組みや危険性をよく認識しておらず、誤解をしている人も多いと言われています。
例えば、「糖」を「砂糖」のことだと考え、甘いものの取り過ぎで起きる病気と誤解していたり、「尿」に「糖」が出る病気とだけ思っている人もいるようですが、実際は尿に糖が出なくても、血液中の糖(血糖)が高い状態が続けば糖尿病となるのです。
ここでは、代表的な糖尿病の症状のご紹介に加え、糖尿病の仕組みや危険性についてご説明します。
糖尿病は、発病の初期は自覚症状がほとんどないため、気づかずそのまま放置しがちです。検査で血糖値が高かったり、治療が必要と言われても、自覚症状がないためか、そのまま治療を受けない人が多いようです。
症状が重くなってくると、動脈硬化などの血管の病気、手足の感覚低下や自律神経障害、視力の低下、腎臓(じんぞう)の機能低下など、さまざまな合併症を引き起こす可能性が高くなります。
それでもまだ糖尿病を治療せずに放っておくと、これらが悪化して、失明したり、手足の先が腐って切断を余儀なくされたり、腎不全になって透析を受けなければならなくなることもあります。また、脳梗塞(のうこうそく)や心筋梗塞にもかかりやすくなります。タバコを吸っている場合は、その危険性がさらに高くなると言われています。
かかりはじめは軽く考えて放置しがちですが、実はとても怖い病気なのです。
手遅れになる前に、まずは代表的な症状をチェックしてみましょう!
以下の5つの症状で思い当たる点があった方は、それが「高血糖・糖尿病」によるものなのかどうか、まず糖尿病の指標となる「血糖値」「ヘモグロビンA1c」を確認し、ご自身のからだの状態を把握しましょう。
どうすればよいか分からない!という方は日本医学ボランティア会にご連絡ください。
のどが乾いて、水分を多く摂り、尿の回数や量が増える
糖尿病になると、血液中の糖濃度を下げるインスリンというホルモンが不足したり、働きが弱くなるため、血液中の糖濃度が高い状態が続き、高血糖状態になると、組織の細胞が脱水状態になります。
また、血液中に大量のブドウ糖があると、浸透圧の関係で、全身の細胞からどんどん水分が失われると、腎臓(じんぞう)は尿の量を増やして、水分を排泄してしまいます。そして、からだ全体が脱水状態となりのどが渇くのです。
つまり、血糖値が下がらない限り、いくら飲んでも尿として出ていってしまうのです。
これに気づかず、のどが渇くからといって、コーラやサイダー、スポーツドリンクなどを飲んでいると、さらに糖尿病を悪化させてしまうため注意が必要です。
全身がだるく、疲れやすい
筋肉と神経にそれぞれ疲労を感じやすくなります。筋肉には運動後に感じるような疲労ではなく、ふだんの生活をしても疲れやすく、神経の疲れは、朝、起きた時に感じるようなだるさが多くなります。
糖尿病の症状としてだるさを感じるのは、かなり悪化してからです。インスリンの作用が悪いために、糖代謝だけでなく、たんぱく質や脂質の代謝も悪くなっていくからです。
さらに尿中には、糖だけでなく、大切な筋肉や骨も溶け出して行きます。そして、細胞や筋肉の働きと関係の深い食塩などのミネラルも尿に出ていくため、脳に行く血液量が減り、頭がボーっとしたり、体がだるく疲れやすくなったりします。
「だるさ」という症状は、ご存知のように糖尿病の方だけに特有なものではありません。睡眠不足、過労、ストレス等でも、だるくなることがあります。そのため、だるさが続いたからといって、なかなか糖尿病を疑うのは難しいようです。
食欲が異常に強くなる
糖尿病にかかりはじめの症状のひとつとして、食欲が旺盛になることがあり、特に甘いものを好むようになるようです。
食後、血糖が高くなると満腹中枢が働いて、脳がこれ以上食べたくないという信号を送りますが、糖尿病になると、一時的にインスリンが過剰に出る時期があり、この調節がうまくできなくなるようです。
糖尿病になると必ずこの症状が出るとは限りませんが、食欲をコントロールできない人が糖尿病になると、治療が困難になることがあります。
食べてもすぐお腹が減り、よく食べているのに体重が急に減る
糖尿病が進むと、食欲旺盛でよく食べているにもかかわらず、急に体重が減ることがあります。糖尿病と気づかないと、ガンになったのでは?と心配する方もいるようです。
体重が減る理由はいくつかありますが、急激に減少するのは脱水のためと言われています。高血糖になると、ブドウ糖の代わりに筋肉や脂肪をエネルギーとして使うようになり、結果として体重が減ります。バランスのよい食事と運動により、脂肪を燃焼してやせることは望ましいことですが、高血糖のために脂肪が落ちて、体重が減少するのは健康的ではありません。糖尿病による体重減少は、標準体重以下になってもまだ減少をつづけるのが特徴で、病的と言えます。
しかし、この状態になるまでに、かなり食欲が旺盛になり、体重が増えてしまっている時期があることが多いと言われています。従って、糖尿病の方の体重歴を調べると、発病する数年前には体重が増えているようですので、定期的に体重を把握しておくことが大切です。
日本人の平均体重のことを言い、計算式で出すことができます。標準体重から20%を超えると肥満と判断されます。
標準体重(kg)= 身長(m)2×22
肥満度の判定にはBMI(body mass index)が使われています。
BMI=体重(kg)÷身長(m)2
※正常:20~24(22を標準とする)
BMIを計算してみましょう。以下の数値を入力してください。
皮膚症状(かゆみ・おでき等)
糖尿病の症状として皮膚症状があります。
血糖値が高い状態が続くと、体の抵抗力が低下し、細菌などに感染しやすくなります。
そのため、細菌やカビなどが感染することで皮膚にかゆみを生じることがあります。女性の場合は外陰部のかゆみ症状が出やすくなります。
さらに、皮膚から細菌が感染することによって、高熱が出たり、糖尿病性昏睡を引き起こす可能性もあります。
その他、皮膚症状としては、おできができたり、ブドウ球菌が皮膚に感染することで腫れや痛みなどを生じることがあります。
このできものは治りにくく、強い炎症を起こして膿(うみ)がたまり、大きいものでは手のひら大ぐらいの大きさに腫れあがることもあります。
糖尿病の初期は自覚症状がないため、健康診断で指摘されてはじめて気づく人が多いのです。通常、健康診断では空腹時に採血・採尿をして検査します。
糖尿病の指標となる値はいくつかありますが、代表的なものは「血糖値」「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)」「尿糖」などです。
さぁ、今すぐ健康診断や人間ドックの結果を見てみましょう!
あなたの血糖値やHbA1cの値はどこに当てはまりますか?
もし、『糖尿病(型)』または、『境界(型)』(「糖尿病予備群」)ならば、上記の糖尿病の自覚症状が、まだ出ていなくても、十分注意する必要があります。
採血して血糖値を測定する糖尿病の検査の基本で、通常の健康診断では空腹時に採取し、検査をした時点での血糖値が分かります。血糖値は摂取する食事や糖分などの影響を受けやすく、1日のうちで値が変動するため、検査前にうっかりアメや甘いコーヒーを飲んでしまった場合などは、血糖値が高くでることがあります。
| 空腹時血糖値 | |
|---|---|
| 正常(型) | 110mg/dl未満 |
| 境界(型) | 110~126mg/dl未満 |
| 糖尿病(型) | 126mg/dl以上 |
2~3ヶ月間の平均的な血糖値を反映する値で、血糖値と同じく採血して測定し、血糖コントロール状態を判断する指標として最も注目されています。
血糖値が検査時点での血糖レベルの瞬間値であるのに対し、HbA1cは一定期間の血糖コントロール状態を反映します。健康診断で糖尿病と指摘されないように、検査前の数日間だけ食事を気をつけても、 HbA1C検査ではすぐにバレてしまいます!
なお、一般的な健康診断の血液検査項目には、他に「Hb(ヘモグロビン)」という項目もありますが、それとは違うものになりますので、チェックする際は見間違えないようにしましょう。
| HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー) |
|---|
| 6.5%以上だと糖尿病と判定されます。 (基準値:4.3~5.8%) |
尿検査で尿にどれくらい糖が排泄されているかを見ます。血液中のブドウ糖は増え過ぎると尿に排泄されるため、血糖の状態が間接的に分かります。
健康な人の場合は、尿に糖が出ることはありませんが、糖尿病・高血糖症の人の場合は血液中で使われないブドウ糖の量が多くなり、尿糖として排泄されます。
尿糖は通常、血糖値が約170mg/dL 以上にならないと検出されないため、実際は糖尿病の人でも、空腹時には170mg/dL 未満になっていることがあるので注意が必要です。
また、腎機能が低下している場合などは、血糖値が170mg/dL 以上あっても尿糖が検出されないこともあります。
したがって、尿糖が正常だからといって、糖尿病ではない、血糖コントロールが良好である、などと思い込んでしまうのは危険です。
お近くの内科で、「糖尿病の検査」をお願いすれば、基本的にどこのクリニックでも受けられますが、下記診療科を設置している病院・クリニックで専門医に診てもらうことをオススメします。
また、日本医学ボランティア会(JMVA)に新規登録される際にも、無料で検査を受けられる場合がありますので、ご相談ください。

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